続・2007年度 この映画は一体誰が観に行くんだ!?大賞

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2007年度 この映画は一体誰が観に行くんだ!?完全版

11月と12月のアンケート結果を集計した表です。

順位 投票項目名 得票数
第1位 恋空 102
第2位 ふぞろいな秘密 67
第2位 未来予想図 〜ア・イ・シ・テ・ルのサイン〜 67
第4位 ザ・シンプソンズ MOVIE(日本語吹替版) 45
第5位 西遊記 35
第6位 Dear Friends 33
第7位 ストリングス 〜愛と絆の旅路〜 22
第8位 ラストラブ 21
第8位 YOSHIMOTO DIRECTOR'S 100 〜100人が映画撮りました〜 21
第10位 阿波DANCE 19

続・2007年度 この映画は一体誰が観に行くんだ!?大賞 の投票結果

この投票は11月と12月の2回に分けて行いました。以下は12月の投票結果です。11月の投票結果はコチラを参照してください


順位 投票項目名 概要 得票数
第1位 恋空 人気絶頂の新垣結衣が、スカイラブハリケーンを完全実写化(違う)。 102
第2位 ザ・シンプソンズ MOVIE(日本語吹替版) 親しまれた声優たちを芸能人に変えてしまい大顰蹙を買った。 45
第3位 YOSHIMOTO DIRECTOR'S 100 〜100人が映画撮りました〜 吉本の芸人たちが監督した映画。そういや今年の吉本はコミック界の進出も失敗したな。 21
第4位 HERO ジャニーズとフジテレビが権力を駆使してまで大宣伝を行ったが、その割には超大ヒットまでにはならず。 15
第5位 おばちゃんチップス  大阪経済大学の基盤能力開発講座という授業から生まれた映画!大阪経済大学とホリプロが製作。主演は船越英一郎と倖田來未の妹。連動企画で江崎グリコが「おばちゃんチップス」というお菓子を販売している。 14
第6位 伝染歌 秋元康の(AKB48の)映画。 10
第6位 マリと子犬の物語 山古志村の実話から生まれた、あたたかな絆の物語 被災者たちの映画をネタにはしたくないんだが、動物と子供という時点でツッコミ入れるしかない。 10
第6位 椿三十郎 興行成績が『武士の一分』の半分もいかないと言われている。角川春樹もエイベックスも脱線者織田も全員方向転換を考えなきゃいけないんだろうな。 10
第9位 大日本人 天才の初期症状みたいな映画。 9
第9位 僕は妹に恋をする ジャニーズのタレントが主演で内容が近親相姦。 9

第1位   恋空

管理人の結果解説
映画『恋空』の内容を全て知りたい場合はコチラ
僕が大好きな邦画のファミリームービーで『ヒノキオ』というのがある。『ヒノキオ』は小学生たちの物語なわけだが、その中に性的暴行を受けている女子小学生が登場する。しかしこの事実は観客が気づきにくいように上手く隠されていて、子供の観客はまず気がつかない。演技やセリフの細かい意味を読み取れる大人じゃないとわからないようになっている。また『千と千尋の神隠し』でも初潮がメタファーとして表現されている。これも普通は気がつかない。
これらの作品のようにセンセーショナルな内容を上手く隠すことは、単なる配慮だけではなく作品に奥行きを持たすことになる。
だが『恋空』にはそんなの関係ない!セックス!レイプ!妊娠!流産!死亡!自殺!全てがそのまま描かれる!配慮はもちろん奥行きも無い!次々に扇情的な事象が発生するが、それに意味がない!だって物語じゃなくて単なる事象だから。センセーショナルな事象が連続発生するだけ。
そんな『恋空』から「感動」を得るためには、ヒロインに感情移入し次々に発生する事象を擬似体験するしかない。だが『恋空』の事象の描き方はあまりにも稚拙すぎる。稚拙すぎるので普通は疑似体験できない。擬似体験が出来るのは子供じみた感性を持っている人だけになる。そういう感性自体は悪いことじゃあない。ただ『恋空』は子供が観に行く映画だ。だから「観客の子供がレイプや妊娠の物語に共感してしまう」という事態が発生する。
子供が観に行く可能性のある映画には「性的であったり暴力的なセリフを使ってはいけない」「ティーンエイジャーが妊娠する描写はいけない」「唐突な死や重犯罪など日常からかけ離れた展開はいけない」と厳しく定められているアメリカでは『恋空』現象なんて考えられないだろう。
でも↑これが爆発的に流行っている。流行るということは、今後主流になるということだ。そんな主流に「何かおかしい」と思っている人たちの意見は↓ここで読めます。
投票の実績
得票数102投票コメント恋空 の投票コメントを見る

第2位   ザ・シンプソンズ MOVIE(日本語吹替版)

管理人の結果解説
「話題を作るために芸能人を起用する」というのは理解できないこともないが、「シンプソンズファンが観に行く映画なのにシンプソンズファンを真っ向から裏切る」「プロの声優俳優たちから仕事を奪う」をやってしまった本作は救いようがないだろ。今回のアンケートで大量の得票を集めたが、投票したのはシンプソンズファンだけじゃない。これ以上質の悪い吹替に辟易している人たちも投票した。
破壊屋でもこの問題を取り上げたところ、わりと反響があり声優さんからの応援メールも頂いた。でも僕はローカルテレビでシンプソンズを観ていた時期があっただけで、熱心なシンプソンズファンではない。だからシンプソンズファンたちの行動がちゃんと結果になったのは驚いた。これは映画会社の益々拡大する吹替映画に大きな影響を及ぼすはず。シンプソンズファンたちに感謝します。
投票の実績
得票数45投票コメントザ・シンプソンズ MOVIE(日本語吹替版) の投票コメントを見る

第3位   YOSHIMOTO DIRECTOR'S 100 〜100人が映画撮りました〜

管理人の結果解説
チュートリアル、だいたひかる、ハリセンボン、タカアンドトシ、レギュラー、オリエンタルラジオ、レイザーラモン。これは、この映画に関わっている芸人たちのほんの一部である。テレビを見ない僕ですら知っている芸人たちを大量に起用している。若手だけではなく、間寛平や中田カウスなどの大物も関わっている。彼らが出るテレビ番組があったらきっと高視聴率だろう。
だが全く話題になっていない!虚馬ダイアリーからの推薦が無かったら、今回のリストに入れてなかったよ。公開期間が一年もあって、これを書いている時点で半年近く経っているんだけど、みんなこの映画を知ってた?
映画全体のスケジュールも6月に製作発表→7月公開と超無茶苦茶。ほとんど高校の文化祭で映画を作るノリだ。
そして6月といえば『大日本人』で日本が大騒ぎしていた時期だ。おそらく吉本ではこんな会議があったに違いない(以下全部妄想)。

「『大日本人』がすげえ話題になって大儲け間違いなしだぞ!
よし間髪入れず次の映画を製作するぞ!来月発表して再来月に公開だ!
え?監督やスタッフや俳優はどうすんのかって?
そんなのうちの芸人たちにデジカメ渡して、芸人たちが出演すればいいんだよ!
え?こんなに短い期間じゃ宣伝が展開出来ない?
宣伝なんていらねえよ!適当にインターネットで情報流せ!GyaoとかYoutubeとかあるだろ!
え?配給会社と劇場はどうするのかって?それもいらねえよ!
吉本直営の漫才用の劇場があるだろ!そこで鑑賞料を取って流せばいいんだよ!」


どうでもいいけど、100本の映画作っても全部観る人はいないよね。多分吉本の社員でも全部観る人は少ないんじゃないかな。100本の映画が完成したときにDVD−BOXが出ると思うので、誰か鑑賞&レビューの100本ノックにチャレンジしてみたら?人気企画になると思うぞ(僕は絶対に嫌)。
投票の実績
得票数21投票コメントYOSHIMOTO DIRECTOR'S 100 〜100人が映画撮りました〜 の投票コメントを見る

第4位   HERO

管理人の結果解説
日本の芸能界の頂点に立つSMAPの木村拓哉。だが木村拓哉には唯一手にしていない栄光があった。それは実写邦画で頂点を掴むことだ。実写邦画で頂点を掴んでいるのは織田裕二だった。果たして木村拓哉は『HERO』で、織田裕二の『踊る2』が持つ興行収入172億の大記録を超えることができたのか?
結果『HERO』は興行収入80億で2007年度最大のヒット邦画となったが、『踊る』超えは出来なかった。ついでに目標金額にも足りてなかった。
しかし芸能界の頂点に君臨するSMAPは一人ではない!いずれ第二第三の刺客が再び『踊る』超えに挑戦するであろう!その時まで戦えジャニーズ!負けるなJドリーム!
(以上、銀河万丈さんのナレーション風に。)
なお木村拓哉VS織田裕二の戦いについては、織田裕二側が『椿三十郎』で時代劇対決として『武士の一分』にケンカを売ったものの、『椿三十郎』が目標金額の3分の1までしか届かず、勝手に敗れるというオチがついた。織田裕二の自伝『脱線者』のタイトルにはそんな意味が込められているという(最後は嘘)。
投票の実績
得票数15投票コメントHERO の投票コメントを見る

第5位   おばちゃんチップス 

管理人の結果解説
今回の投票のために600本を超える映画リストを作ったが、この『おばちゃんチップス』は投票が始まってからその存在を知ったよ。自分でリストを作っておいて、全く気がつかなかった。
いや、マジでこの映画は何なの?公式サイトも削除されているが、調べてみると大阪にある大学の「基盤能力開発講座・OSAKA BRAND03」、つまり「大阪っぽい企画を考えて経済を学ぼう」というセミナーで生まれた「おばちゃんチップス」という商品があって、それを江崎グリコがお菓子として販売して、ホリプロが映画化したものらしい。
見方を変えるとスポンサー(江崎グリコ)の商品名を映画のタイトルにつけた作品でもある。例えば『銀色のシーズン』のスポンサーがソフトバンクだったとしたら、タイトルが『Wホワイト』になるようなもんである。実に露骨なタイアップ企画だ。っていうかタイアップすること自体が目的の映画なのか。
もしこの映画が大学生たちがガムシャラに撮った作品だったりしたら、批判的な目を向けるのも酷だが、そうじゃないでしょ。
しかしおばちゃんチップス」というこの言葉自体がなぁ。「ラーメンバー」みたいにダジャレにもなっていないし、「オバタリアン」のようなインパクトもない。お菓子の名前にしちゃあ微妙に発音しにくいし
メンドいのでここには書かないが、映画のストーリーも時代遅れ感が強い。それに主役二人が船越英一郎と倖田來未の妹で、しかも恋心ありというのも無茶苦茶だ。誰が観たがるの?
調べて出てくる情報全てが初耳のことばかりなので、このタイアップが成功したとは思えない。で、結局誰か劇場へ観に行ったの?
投票の実績
得票数14投票コメントおばちゃんチップス  の投票コメントを見る

その他

その他の作品のコメントはコチラ。みんな面白いコメントをつけるなぁ

また11位以降の作品一覧はコチラを参照にして

2008年度 この映画は一体誰が観に行くんだ!?

2008年はまだ始まったばかりだが、今年ももちろん危険な映画が大量に公開される!僕がピックアップするのは以下の作品たち。

銀幕版 スシ王子! 〜ニューヨークへ行く〜
王子ブームの最終章!にすらならないと思う。ニューヨークへ行く王子はエディだけで十分。
銀色のシーズン
フジテレビの映画。雪猿とか言ってるヤツ。
Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!
「オラぁ!イギリス人!こんなもん輸出するんじゃねえよ!」
と怒鳴りたいが、考えてみればアジア人たちも
「フジテレビの映画を輸出するな!全部つまらんぞ!」
と言ったり、欧米人も
「ジャップは押井守を止めないのか?」
と思っているに違いない。
リアル鬼ごっこ
『カタコンベ』みたいにひたすら逃げる映画になってそうだな。
少林少女
もしも面白かったらどうしよう!多分つまらないけど。
隠し砦の三悪人
ネット上で「スターウォーズの元ネタ!」というトリビアが連発される様子が目に浮かぶ。
私は貝になりたい
所ジョージ、中村獅童、中居正広とどうして貝から程遠いヤツラが貝になりたがるのかね。
桜の園
18年振りのセルフリメイク………。僕この映画大好きなんだけど、何で今リメイクするの?しかもセルフで
SS
『アンフェア the movie』の監督と『交渉人 真下正義』の脚本家という最低コンビの新作。内容はよくわからんが、とにかく画質が悪い。

「この映画は誰が観に行くんだ!?」は縛りやトーマスさんのカキコを元にネタが発展していった企画。その縛りやトーマスさんが教えてくれた2008年の存在が?な映画は………

梨元勝の芸能暗黒都市伝説
『ふぞろいな秘密』と同じ路線のような気がする。『ふぞろいな秘密』は「芸能人が映画を使って暴露→マスコミが騒ぐ」だけど、『梨元勝の芸能暗黒都市伝説』は「マスコミが映画を使って暴露→マスコミが騒ぐ」なのでもっと酷いかも。現在、元若乃花の元妻の元愛人コイツ)に出演交渉中。
フライング・ガールズ
石原さとみ主演。あ、タイトルを略すと「フラガール」だ。
HEY JAPANESE! Do you believe PEACE,LOVE and UNDERSTANDING ?2008
桜塚やっくん出演。公式サイトのキャッチコピー「かなりフツーにヤバい!面白セリフが満載!」が痛い。あとタイトルが長すぎ。
パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェストより長いな。

2007年度 どうしてこの映画を公開しないんだ!

その一方で2007年に公開されなかった映画もある。僕は未公開映画には詳しくないので、他にも無数にあると思うよ。良質な未公開映画については雑誌映画秘宝がよく取り上げるので、興味ある方はどうぞ。
くだらない映画をシネコンから追い出さない限り、これらの映画が公開されることは無い………。

エバン・オールマイティ
ノアの箱舟伝説を再現した製作費190億円のコメディ映画。『ブルース・オールマイティ』の続編といったほうがわかりやすいか。出来はまあまあだけど、この規模の映画ですら公開されないのは残念。でも190億円もかかっているのか?
スーパーバッド 童貞ウォーズ
DVDの邦題が酷い。
「アメリカで超ヒットしたコメディ」→「日本はスルー」のパターン。これが本当に多い。
コベナント 幻魔降臨
ハイティーンでダークなハリポタ。駄作なので公開しないのは正解だが、アメリカで大ヒットした特撮映画でも日本には入ってこないんだな。
マウス・タウン ロディとリタの大冒険
公式サイトまで作ったのに未公開!。ドリームワークスアニメーションとアードマンスタジオ(両方とも超有名アニメスタジオ)が手を組んだ新作アニメで、出来はかなり良い。大人も子供も楽しめる作品になっている。なんで未公開だったの?
HOT FUZZ
もう何度も取り上げているが、何故これが未公開なんだ!!署名運動が継続中!

アンケートを終えて

前回のアンケートは投票対象をあらかじめ20本に絞ったが、2007年度に日本で公開された商業用映画は全部で625本!投票対象を絞っては真の不要映画が決められない!というわけで前回アンケートから外れた作品を全て対象にして再投票を実施した。

前回のアンケートでは『未来予想図』『ふぞろいな秘密』が同点一位というオイシイ終わり方をしたが、今回のアンケートではこの強力な2作品を蹴散らして『恋空』が3桁の得票で圧勝! 『恋空』に対しては「誰が観に行くかは判り切っているけどムカつくんだよ!」という未見組と、「観に行ったよ!最悪だったよ!」と鑑賞組の両方が幅広く支持した。この結果から面白いつまらないは別として『恋空』が2007年でもっとも嫌われている映画だと言えるだろう。

第2位にはオリジナル声優をクビにして、芸能人を声優に起用した『シンプソンズ THE MOVIE』。話題作ってナンボの映画興行にもやってはいけない事があることが示された。

3位以降の映画に関しても、どれも納得のあるものばかり(僕が好きな映画も含めて)。
2007年の邦画は全体的に質が悪い上に邦画バブルを当てこんで興行を外した映画も多いので、賑やかなランキングとなった。


アンケートフォームは僕の自作でコツコツ作る作業が結構楽しかった。だから投票してくれたみなさんは本当にありがとう!セキュリティの関係で投票できない人たちが結構いたと思うが、それは申し訳ない。
もちろん今年の年末には再びアンケートをやると思うので、その時はよろしく。